韓国ドラマ『眩しくて』の感想。単なるラブコメかと思ったら感動の人生ドラマだった！！（後半にネタバレあり）
韓国ドラマ『眩しくて』を見ました！
ドラマ概要
あらすじ
幼い頃に砂浜で時間を巻き戻せる時計を拾ったヘジャ（ハン・ジミン）。だが時間を戻すとその分自分の時間は人より早く流れると気づき、時計は封印していた。 25歳になったヘジャはアナウンサーを目指すも厳しい現実を前に挫折気味。ある日、記者志望生のジュナ（ナム・ジュヒョク）と出会う。アル中の父を抱え祖母と暮らしてきたジュナは一見完璧ながら、心に傷を抱え周囲に壁を作って生きてきたのだった。感情をそのままに出すヘジャに好奇心を抱くジュナ。そしてヘジャもジュナに惹かれていく。そんな中、ヘジャの父（アン・ネサン）が突然交通事故で亡くなってしまう。父を救うため時間を戻す決意をするヘジャだが、時間を戻しても交通事故を防ぐことができず泣き濡れる。心配したジュナは事情を知らないながら、それでも諦めるなと励ます。その結果、ヘジャは数十回も時間を戻し、何度も苦戦するうちに遂に父親を助けることに成功する。だが、次の日目覚めると何度も時間を戻したために70歳のおばあちゃん（キム・ヘジャ）の姿になっていた！
原題：눈이 부시게
邦題：眩しくて
2019年2月11日～JTBCで放送されたの月火ドラマ（全１２話）
演出：キム・ソクユン
脚本：イ・ナムギュ、キム・スジン（『恋 のゴールドメダル～僕が恋したキム・ボクジュ～』）
※ドラマ「今週、妻が浮気します」「錐-明日への光-」「オールドミスダイアリー」、映画「朝鮮名探偵」シリーズを共にしたキム・ソクユン監督とイ・ナムギュ作家、キム・スジン作家が意気投合してタッグを組んだ作品。
キャストと感想
７０歳のキム・ヘジャ役 キム・ヘジャ
（↓「時間は私達を待ってはくれませんでした。」時間離脱者、キム・ヘジャ）
韓国で「国民の母」と呼ばれているキム・ヘジャさん。
「ディア・マイ・フレンド」では可愛いながらも「ザ・お婆ちゃん」役でしたが、今回は着ている服が若者仕様だったからか？もっと若く可愛らしく見えました！
御年７８歳。「さすが」の一言。素晴らし演技でした。
最後のメッセージはもう泣いた泣いたー。
２５歳のキム・ヘジャ役 ハン・ジミン
（↓「時間を、どうしても取り戻したかったんです」時間能力者。キム・ヘジャ役 ハン・ジミン）
時間を戻せる不思議な時計を持っている２５歳のヘジャ。アナウンサーを目指すもののうまく行かずもどかしい。ジュナとの恋愛中は可愛かった～。
お父さんを助けるために不思議な時計を使いすぎて７０歳に！
家族を思う気持ちに胸が熱くなりました。
記者志望のイ・ジュナ役 ナム・ジュヒョク
（↓「もう、時間は僕には無意味です」時間を諦めた男イ・ジュナ役ナム・ジュヒョク）
あぁ、この人生を諦めたジュナの顔・・本当に切ない。
記者を目指して、恋もうまくいきそうと思った矢先のおばあさんの死、好きな子の失踪、アル中のお父さん。何をやってもうまく行かないジュナの人生が本当に辛くてもどかしかった。
プー太郎の兄キム・ヨンス役 ソン・ホジュン
（↓「いっぱいあるのが時間じゃないんですか？」時間概念のないプー太郎 キム・ヨンス役ソン・ホジュン）
ジュナと対象的にこのアホな兄よ。お肉食べたさに一酸化炭素中毒担って病院に運ばれたり、好きな子にちょっかい出したり、動画配信のためにアホな挑戦をしては失敗・・・。でもこういう役がウマいんですよねー！このドラマのいいアクセントになっていました。
さてドラマの感想。
序盤は順調に恋愛ドラマだと思って見ていました。ヘジャが７０歳のおばあさんになってからは、ここからどうやって元に戻るのかな～ってそればかり気にしていましたが、まさか、全て７０歳のヘジャが、幸せだった頃の記憶をもとに作り出したものだっただなんて・・。今までにない不思議なストーリーだったけど、お父さんへの気持ち＝息子への愛情だったり、お母さんへの気持ち＝義娘への優しい気持ちだったり。不可解だったことの謎が溶けたときはもう涙腺崩壊。
全１２話と一般的なドラマより短めでしたが、単なる恋愛ドラマではなく、人生の深いところが描かれていていろんなメッセージが散りばめられていたとても素敵なドラマでした。すべて知った上でもう一度見たいなぁ。
最終回の韓国での視聴率は9.731％、JTBC月火ドラマ史上最高の視聴率だったそうです！
ヘジャからの最後のメッセージ
私の人生は、時には不幸だったし時には幸せでした
人生は単なる故にすぎないというけれどそれでも生きられてよかったです
朝の刺すような冷たい空気
花が咲く前に吹く甘い風
夕暮れ時に漂う夕焼けの匂い
どの日も眩しく輝いていました
今の生活が苦しいあなた
この世に生まれた以上そのすべてを毎日楽しむ資格があります
平凡な一日が過ぎてまた平凡な一日が訪れても人生には生きる価値があります
後悔ばかりの過去や不安だらけの未来のせいで今を台無しにしないでください
眩しいかぎりの今日を生きてください
あなたにはその資格があります
誰かの母親であり姉妹であり娘でありそして、私だったあなたたちへ
ヘジャさんの優しい声と笑顔。思い出すだけで号泣です。
